グリップヒーター無しでは耐えられない。
けど、あの極太グリップにはどうしてもなじめない。
そんな方に・・・D.I.Yで!
ー 目次 ー
ざっくり言うと、
配線コードを切断し既存のグリップヒーターのグリップ部分を切り離します。
代わりにフィルムヒータを結線し、ハンドルバー ( スロットル ) に貼り付けます。
貼り付けたフィルムヒーターの上に純正グリップゴムをかぶせます。
フィルムヒーターの厚みがプラスされますのでアレですが
" ほぼほぼ純正握り ” ( ´∀` )!
のHOTグリップができあがります!
はじめるまえに・・・
元のグリップ部分は廃棄します。極太グリップに納得できない方や、グリップゴムの劣化、断線等で買い替えを検討している方向けです。
それと、グリップゴムの交換って結構たいへんです。( ←私だけ? )
エアーコンプレッサーを使える環境の方 ( 羨ましい!) は楽勝だと思いますがそうでない方はドライバー ( 棒 ) と水を使って・・・。
グリップ交換をやったことがある方のほうがいいと思います。
もう一つ、排気量や車種によりグリップ部分のサイズや仕様等が違うと思います。
その辺の違いが解っていてかつ、柔軟に対応できる方むけです。
さらにもう一つ、電気配線の加工を行います。
どのようなトラブルが起こるか予想できません。
すべて自己責任で対応できる方のみ先に進んでください。
それでは材料を・・・
まずは肝心のフィルムヒータですね。
共立エレショップさんの商品です。
フィルムヒータ × 2枚
右用グリップ × 2個
スロットル × 2個
配線コード
スロットル固定用ネジ
スロットルは左右でつかいます。合計で2本必要です。
グリップヒーター装着時に外した純正スロットルと別にもう1本必要です。
左側に使用するスロットルはネジでハンドルバーに固定します。
左右でスロットルを使うため右用グリップが2個になります。
あとは薄手の両面テープと保護テープ等々・・・です。
それと、材料ではないですがフィルムヒータの結線に半田を使用しますので半田と半田ゴテが必要です。
もう一つ、左のスロットルを固定するためにネジ穴をあけるのでハンドドリルも必要です。
あとは、ドリルの刃とギボシ端子と・・・・
必要に応じて用意してください ( ´∀` )!
っで、
なんで左にスロットル?
ハンドルバーに直接フィルムヒータを巻いた場合だと断線等が起きた時にショートするかもしれません。なので左側にもスロットルをつかいます。
もうひとつ!
作業自体も大変になると思います。ハンドルバーに直接はめ込む用に作られている左側のグリップゴムと右側とではゴムの厚みが全然ちがいます。
ただでさえグリップゴムを嵌めるのは大変なのにフィルムヒータを間に挟むんですよ!
それと
仮にスロットルを使わずにフィルムヒータに左用のグリップをかぶせたらゴムが分厚い分温まりも緩くなると思います。左右のグリップで暖まりかたが・・・。
ということで
左側にもスロットルを固定して使います!
それでは、
作業開始です。
まずは
グリップヒーターのグリップ部分を切り離します。
・・・配線コードを切るだけですね。後からギボシ端子で処理することを考えて、目立たないところなのか作業性重視なのかを考慮して切断位置を決めます。
配線コードを切断したら、ハンドルバーからグリップ部分を外します。
左側は力業で!右側はホルダーを開けてスロットルからワイヤーを外して・・・
オッケーですね ( ´∀` )!
フィルムヒーターの位置をきめて必要な配線コードの長さを確認する
紹介しているフィルムヒータはグリップ全体をカバーできる大きさではないです。
なので、より良い位置を考えて貼り付け位置を決めます。
バーエンド側なのか中央寄りなのか・・・。
実際にバイクにまたがって決めたほうがいいと思います。
バーエンド側を握る方はグリップの中に配線コードが通ることになります (私がこのパターンです) 。配線コードは握ったときにできるだけ気にならない位置を通るように考えます。
フィルムシートを縦に貼るのか横に貼るのかで違ってくると思いますが、手の平より指先重視を狙うのが良きだと思います。
右側はスロットルの可動域分の余裕が必要です。忘れないでください!
フィルムヒータに配線コードを結線する
必要な長さにカットした配線コードをフィルムヒータに結線します。ここは半田付けになります。
フィルムに対してコードを立ててはダメですね。できるだけ寝かせて半田付けですね。さらに縦に貼るのか横に貼るのかで配線コードの出し方も違ってきます。
よ~く考えて半田付けします ( ´∀` )!
結線する配線コードの太さですが紹介している10Ωのフイルムヒータに対して私が使用しているのは0.75sqの配線コードです。
電気に強い方が突っ込みをいれてなければ良いのですが・・・。
10年この仕様で配線コードが燃えた事はないので多分大丈夫だと思います!
ハンドル左側にスロットルを取り付ける
グリップを握ったときに気にならない。
フィルムシートに被らない。
配線コードが通らない。
以上を満たす場所にネジ穴をあけます。
ハンドルバーとスロットルの両方ですよ。
回り止めではなく、抜け落ち止めです。
ハンドルバーまで貫通させてしっかり固定します。
ネジは穴に直接打ち込めるタッピングネジとか木ネジで OK です。
写真にあるように小さなサイズのネジですが加工後10年たちますがスロットルが抜け落ちたことはないです。頭が平らなものが良きですね。
右側のスロットルの組み込みは省略です!外した時と逆手順でワイヤーをかけて・・・。セットできましたね ( ´∀` )!
フィルムヒーターを貼り付ける
フィルムシートを貼り付ける部分はあらかじめ十分に脱脂しておきます。
半田付けで結線されたフィルムシートを薄手の両面テープを使ってスロットルに貼り付けます。
次に半田付けで結線された部分を電工テープでグルっと一巻きして保護します。半田部分がバーエンド側で配線コードがグリップの内側を長く通る場合は配線コードも巻いちゃったほうが後の作業が楽です。
グリップの装着
半田付け部分を電工テープで保護したら、グリップ内側に水をかけて先の尖ってない棒等を使って隙間を作りつつ (配線コードを保護しつつ) グリップをねじ込みます。半田部分や配線コードにダメージを与えないように気にかけつつです。
コンプレッサーが使える方は膨らませて・・・ですね。ちなみにですが私はボンドは使わないで最後にワイヤリングする派です。もしかするとボンドを使う方がヌルっと簡単に装着できるのかもしれません。
ギボシ端子で繋げて終了
グリップヒーター本体と
「ほぼほぼ純正握り」
のあったかグリップをギボシ端子でつなげて作業終了です!
作業をするにあたってはすべて自己責でお願いします。